PRO STRINGER Tennis Shop による テニスボールの要素別評価

基本の考え:

ボールはプレーヤーにとって酸素のごとく必要不可欠です。TENNIS文化発展の為には、最も重要な基本アイテムの1つと考えます。TENNIS SHOPとして、ボールで暴利を追求することはしません。だから、当TENNIS店の運営理念に反する非TENNIS文化的な従来型販売には積極的に関与しません。

19世紀後半にTENNISが極東に伝来してから20世紀まで、経済で先進国となってからも消費者に負担を強いてきた国内庭球業界と、それを日本固有で当たり前のボール高物価として容認した消費者の認識不足は否定できません。円の通貨力と原材料費と流通コストを鑑みて、末端のボール価格がTENNIS先進地域の北米大陸と限りなく近づくのが理想であり、現実として今可能と考えます。

会員各位に、ボール価格への関心と正当化を呼びかけ続けています。微力ではありますが、国内で現状出来る限りの安値を提案しております。

そのような考えを基に、要素別評価を提起します。このような評価は、作成時に確定としては意味がありませんので、発見がある度に速やかに更新いたします。ご意見・提案のある際は、掲示板でご指摘下さいますようにお願い申し上げます。

資料公開開始年月日 2002/1/31

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サーフェス別の適応性=イレギュラーやバウンドの一定性を評価

  ヘッド ATP ヘッド チャンピオンシップ ダンロップ フォート ダンロップ セントジェームス ウィルソン ボーナスパック トレトン マイクロX ブリヂストン XT8 ヨネックス MP80 ヨネックス MP40
オムニ

 ○
クレー  ○
ハード  ○
◎特にバウンドが安定  ○満足範囲  △プレーに支障があり  ×問題外

人々が言う程、新品である限りサーフェスで支障がありません。殆どが過去の話です。

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プレッシャーの有無=プレッシャー(P)か、ノンプレッシャー(NP)の違い

  ヘッド ATP ヘッド チャンピオンシップ ダンロップ フォート ダンロップ セントジェームス ウィルソン ボーナスパック トレトン マイクロX ブリヂストン XT8 ヨネックス MP80 ヨネックス MP40
P or NP NP

(P)は内部にエアーがあって外部と気圧差がある。 (NP)はラバーの力でバウンドするのでエアー抜けが関係無い

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生産地

  ヘッド ATP ヘッド チャンピオンシップ ダンロップ フォート ダンロップ セントジェームス ウィルソン ボーナスパック トレトン マイクロX ブリヂストン XT8 ヨネックス MP80 ヨネックス MP40
生産地 中国 中国 タイ タイ タイ

タイ

タイ タイ
資本企業 オーストリア オーストリア 日本 日本 米国

日本

日本 日本
<補足>生産地は意外と重要なファクターです。遠路船便で運ぶ際は、プレッシャーを上げざるをえない為、品質が落ち、ロットが古くなります。まして赤道を越える遠路では、炎天下で劣化はある程度進んでしまいます。

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耐久性=開缶後1週〜4週までの使用感(週に一度2時間使用した場合;砂入り人工芝コート)

  ヘッド ATP ヘッド チャンピオンシップ ダンロップ フォート ダンロップ セントジェームス ウィルソン ボーナスパック トレトン マイクロX ブリヂストン XT8 ヨネックス MP80 ヨネックス MP40
7日後 ×
14日後 ○△ × ×
21日後 × × × × × × × ×
28日後 × × × × × × × ×
◎新品と変らない ○妥協可能範囲  △プレーに支障あり  ×問題外

<補足>基本的にボールはゲーム数で3セットが本来の寿命です。2回目 (7日後)からの評価は、練習で使えるかどうかを最低の基準にして無理やり評価しています。

ダンロップフォートが14日後に○△になりました。国産の時は○でしたが、タイ製になってから品質が堕ちたのかも知れません。日本に届くまでのロットが古くなったからと推測されます。

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消費者コスト=原材料費と流通コストを考慮した時の末端価格の妥当性

  ヘッド ATP ヘッド チャンピオンシップ ダンロップ フォート ダンロップ セントジェームス ウィルソン ボーナスパック トレトン マイクロX ブリヂストン XT8 ヨネックス MP80 ヨネックス MP40
評価 ×

◎最高評価に値する流通努力が確認される  ○妥協可能範囲  △やや高い  ×消費者からは暴利

<補足>

ダンロップフォートが唯一市場価格が突出して高止まりしています。タイ製になった以上、「国産だから高くて当たり前」は成立しないでしょう。品質がダントツで良い?!の評価は、昔のことです。また、国内開催のATPツアー上位グレードの大会ではフォートは使用されておりません。住友ゴムが発売元でタイ製の国内限定販売です。海外では売られていません。ボールスピードが上がらないのが、現代TENNISの傾向とは反しており、最大の性能難点と言われています。

 

大学テニスリーグ戦や社会人リーグ等、慣習的に数多くの市民大会指定球となっている為に 、教育費や税金で購入する慣習が根強く、長年に渡り価格と需要が高止まりしています。これが日本固有の庭球慣習です。すなわち、個人消費がまだ広まっておりません。 今だに団体需要が大きいのが日本固有の庭球消費とボール物価です。

 

日本のボール高物価は、フォートが国内価格のスタンダードになっているからと、テニスメーカーでは広く認知されています。日本は経済先進国の中では珍しくテニス用品が高物価なので、ボール1球=1ドルの世界市場の常識は知られておりません。事実、ボールの製造コストは、モデル間の価格差を正当化できる程の差がありません。

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日本の平均冬季使用のお薦め度=真冬の 最低気温3度〜5度付近での使用の際
  ヘッド ATP ブリヂストン ツアープロ ヘッド チャンピオンシップ ダンロップ フォート ダンロップ セントジェームス ウィルソン ボーナスパック トレトン マイクロX ブリヂストン XT8 ヨネックス MP80 ヨネックス MP40
評価 ○△ ○△ ○△ ○△ ○△
◎十分に対応する  ○普通に使える  △バウンドが不十分な時がある  ×使用に無理がある

<補足>

2008年から、HEAD ATPはジャパンプレミアムという最良ロットを日本で販売する方針を採用し始めました。実験した限りでは、ロットは確かに最新で作りにムラがなく高級です。ダンロップフォートの品質がタイ製になって堕ちたので、現在の日本市場ではトップ品質と言わざるをえません。ロットが新しいので真冬でもゴムがしっかり弾みます。低気温では、ロットの新鮮さが何より重要となることが分っています。

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品質保証の態勢とメーカーの姿勢=不良品が出た時に対処が安心かどうか
  ヘッド ATP ブリヂストン ツアープロ ヘッド チャンピオンシップ ダンロップ フォート ダンロップ セントジェームス ウィルソン全般 トレトン マイクロX ブリヂストン XT8 ヨネックス MP80 ヨネックス MP40
評価
◎非常に安心  ○安心  △メーカー姿勢に疑問を感じる対応がある ×メーカーに保証する態勢が無い

ボールに国産品は一切ありません。ご注意下さい。

 

 

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